華麗(カレー)なるレトルトカレーの世界へ

 県内各地の道の駅では、群馬の魅力がギュッと詰まったご当地レトルトカレーが人気です。そこで今回の日帰りドライブは、1日でいくつご当地レトルトカレーをゲットできるかに挑戦しました。財布の中身と相談しながら、ご当地レトルトカレー爆買いツアーのスタートです。華麗(カレー)なるレトルトカレーの世界へようこそ。

(情報は4月上旬現在のもの、行程時間は有料道路不使用です)

前橋から草津、沼田に引き返し片品へ

 群馬県内の道の駅は、2025年4月現在33カ所。全制覇したいところですが、観光地に向かう途中に立ち寄れそうな道の駅に的を絞ってみました。
 群馬県土地整備部道路管理課発行「ぐんまの道の駅ガイドマップ」の地図にある「吾妻・草津方面」「利根沼田・尾瀬方面」を1日かけて行けるだけの道の駅を回り、ご当地レトルトカレーを買いまくりました。
 ご当地の定義は、私見ですが「その土地の食材を使っていること、製造者が群馬県内にあること」「その道の駅だけで販売していること」などとしました。
 道の駅にある物販店の営業時間は、午前9時〜午後5時がほとんど。買い物できる時間は正味8時間と限られます。それでは、どうぞごゆるりとお付き合いください。

赤城の恵

産直「味菜」

 渋川大胡線にあり、赤城南麓の豊かな自然と美しい景色に囲まれた道の駅。物販店オープンの午前9時半到着です。日帰り温泉施設「あいのやまの湯」は改装のため休館中、ご当地レトルトカレーは、産直「味菜」にありました。購入したのは次の2品。何らかの事情で1日の塩分摂取量が制限されている方のために、塩分相当量も表記します。

  • 吾妻中央カレー(200㌘、450円、塩分相当量1・0㌘)
    JAあがつま農林産加工工場と吾妻中央高校が共同開発。学校で栽培した、さまざまな野菜と群馬県育成トマト品種「甘しずく」を使用。肉は豚肉。スタッフ激押しでした。
  • 赤城牛ビーフカレー(200㌘、480円、同2・8㌘)
    スパイスが利いた本格派カレー、中辛。他の道の駅でも買えそうかなと迷った末に、保険代わりに購入。
【情報】

赤城の恵
前橋市荻窪町437ー11
027・288・0378

まえばし赤城

アカギ・ファームライフ

 赤城の恵から約10分、R17前橋渋川バイパス沿いにある、県内で1番新しい道の駅です。農産物直売所、鮮魚店、物産販売所、ジャンルに富んだ飲食店、温浴施設、芝生広場などがあり、1日遊べる道の駅として人気です。物産販売所「アカギ・ファームライフ」で購入したご当地レトルトカレーは次の7品。圧巻の品ぞろえです。

  • 一条もんこ監修上州牛濃厚欧風カレー(200㌘、1296円、同2・3㌘)
    赤ワインと生クリームのうま味。中辛。
  • 一条もんこ監修上州麦豚ポークビンダルー(200㌘、1080円、同2・7㌘)
    華やかなスパイスとビネガーの風味。中辛。
  • 一条もんこ監修上州地鶏バターチキンカレー(200㌘、972円、同1・8㌘)
    完熟トマトとはちみつのコク。中辛。

 以上は一条もんこさんの美顔に引かれ、衝動的にパケ買いの3品。一条さんはスパイス料理研究家でカレー研究会主宰。料理人を経て、レシピやメニュー開発、商品開発、レシピ本出版、メディア出演多数。

  • ぐんまキャベツカレー(200㌘、540円、同3・3㌘)
    1日7㌧のキャベツを使用しているギョーザ専門メーカー(前橋市のみまつ食品)製造。キャベツの葉も芯もまるごと使って、キャベツのうま味がギュギュッと凝縮。上州麦豚、県内のしょうゆ蔵・岡直三郎商店のたまりしょうゆを使用、群馬づくしカレー。
  • 群馬カレー(200㌘、594円、同2・7㌘)
    華やかなスパイスとビネガーの風味。中辛。
  • もつ煮カレー(200㌘、594円、同2・2㌘)
    「ぐんぐんもつ煮」シリーズの一品。県産豚もつ、県産こんにゃく使用。
  • 牛すじカレー(200㌘、1188円、同2・6㌘)
    群馬県産黒毛和牛A5ランク100%、牛すじのうま味と甘味が溶け込んだ、まろやかな具だくさんカレー。中辛。
【情報】

まえばし赤城
前橋市田口町36
027・233・0070

八ッ場ふるさと館

八ッ場市場おみやげ処

 まえばし赤城から八ッ場ふるさと館までは無料の上信道が延伸したおかげで1時間強。寄る予定はありませんでしたが、何かありそうな予感、直感を信じて立ち寄ることに。そのご当地カレーは八ッ場市場おみやげ処にありました。

  • ASAMAMEAT ORIGINAL上州牛カレー(200㌘、730円、同3・76㌘)
    お肉屋さん、浅間ミートの県産上州牛と嬬恋産キャベツを使用。
  • ASAMAMEAT ORIGINAL手羽元カレー(200㌘、620円、同2・66㌘)
    ごろっとしたチキンと嬬恋産はちみつ入り。
【情報】

八ッ場ふるさと館
長野原町林1567−4
0279・83・8088

草津運動茶屋公園

草津運動茶屋公園総合案内所

 八ッ場ふるさと館から草津運動茶屋公園までは20分ほど。事前取材で確認済みのフルーツカレーは物販店ではなく、総合案内所にありました。ちなみに物販店には前出の群馬カレーのほか、上州麦豚使用のとんとんのまちカレーがありました。が、今回の目的はフルーツカレー一択。案内所の佐藤まゆみさんおすすめの一品です。

  • フルーツカレー(200㌘、780円、1・6㌘)
     長野県須坂市の後藤農園の3種のブドウ(ナガノパープル、シャインマスカット、クイーンルージュ)、リンゴの濃厚な甘さとスパイスのバランスが絶品。草津運動茶屋公園では発売してまもない新商品です。同農園のフルーツを販売したのがきっかけで取り扱いをスタート。「人気急上昇中です」と佐藤さん。
【情報】

草津運動茶屋公園
草津町草津2−1
0279・88・0881

白沢

座・白沢

 草津運動茶屋公園から白沢までは1時間半。途中、道の駅中山盆地のすぐそばを抜け(後ろ髪を引かれる思いで立ち寄り断念)、先を急ぎます。白沢は日帰り温泉施設・望郷の湯が有名です。
 事前確認済みのキーマカレーは物販店の座・白沢で販売。他には群馬カレー、森産業の森のきのこカレーも並んでいました。

  • ぐんまちゃん たっぷりりんごのキーマカリー(180㌘、750円、同2・5㌘)
    利根沼田名産りんご使用。沼田市の製麺業・関麺が開発したアップルカレー。
【情報】

白沢
沼田市白沢町平出1297
0278・53・3939

尾瀬かたしな

農産物直売所かたしな屋

 白沢から尾瀬かたしなまでは約30分。どうにか午後5時前に到着、農産物直売所かたしな屋に駆け込みました。ご当地レトルトカレーは事前に確認済みです。

  • 道の駅尾瀬かたしな トマトバターチキンカレー(200㌘、840円、同1・2㌘)
    片品産トマトを使用、トマトのうま味がぎゅっと凝縮した無水カレー。製造は利根沼田農業協同組合片品加工開発センター。
【情報】

尾瀬かたしな
片品村鎌田3967−1
0278・25・4644

ドライブを終えて

 かたしなからの帰途には、人気の道の駅で、ご当地レトルトカレーがありそうな川場田園プラザがありますが、本日は時間切れ。またの機会に。
 購入したご当地レトルトカレーは14品、合計1万914円。最安値は吾妻中央カレーの450円最高値は一条もんこ監修上州牛濃厚欧風カレーの1296円でした。

※次回の後編は別ルートをお届けします。

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