「平成生まれの昭和なボイス」と「魅惑の裏声ボイス」夢のコラボでファン魅了 9月7日、桐生グランドホテルでのランチショーで
若手実力派演歌歌手の一条貫太(28)=日本クラウン=が9月7日、桐生グランドホテルで開催された「ビックランチショー」(アトリエ北国主催)で、その成長した歌声とパフォーマンスを6年ぶりに桐生で披露した。ゲストには今年1月にデビュー、注目を浴びる新星、楠木康平(24)=日本クラウン=も登場し会場を沸かせた。

一条は日本テレビ系「全日本歌唱力選手権 歌唱王」で2016年に演歌で3位に輝き注目を集め、18年にデビュー。「平成生まれの昭和なボイス」というキャッチコピーを体現するような圧倒的な存在感の歌唱力で注目を集め、日本歌手協会最優秀新人賞を受賞、桐生のライブにはデビュー当初以来、6年ぶりの登場となった。
当日は男の生きざまを力強く歌い続けてきた実力をオリジナルやカバー曲で次々と披露、最後には事務所の大先輩、鳥羽一郎から「海の歌はこれからおまえに任せる!」と後継者の太鼓判を押された海シリーズの最新曲「凪(なぎ)か嵐か」で締め喝采を浴びていた。
合間のゲストに登場した楠木も「魅惑の裏声ボイス」と称される独特な歌声に加え、端正なルックスと福島県郡山市出身ならではの訛(なま)り声とのギャップを生かした軽妙なトークで会場の注目をさらった。デビュー曲の「北へひとり旅」では歌詞の中に登場する旅先に「桐生」を入れたり、デュエット曲の定番「麦畑」では男声と女声の各パートを巧みに一人で歌い分ける裏声の技で会場を魅了した。


会場には県外各地、遠く石川県からなど含め120人のファンが詰めかけ、それぞれに熱い声援を送り盛り上がりを見せた。茨城県から3人の娘と来場した一条ファンの85歳女性は「とにかく歌がうまくて人柄もいい。孫も大ファン」と言い、埼玉県から来た楠木ファンの82歳女性は「女性の歌を歌わせても、とても上手でトークもおなかを抱えて笑える」と魅力を話していた。MCを務め二人の実力を早くから見いだした主催・アトリエ北国の今泉清さんは「一条くんは歌唱はもちろんだが、トークもすごく成長して盛り上げる技を磨いたと感じた。楠木くんはとにかく歌もうまいし話も上手。必ず今後、ブレイクする」と期待を寄せていた。
