埴輪や土器から葬送儀礼をひもとく
「死者と生者の古墳時代〜下野における6・7世紀の葬送儀礼〜」
栃木県立博物館
栃木県立博物館(宇都宮市)で第140回企画展「死者と生者の古墳時代〜下野における6・7世紀の葬送儀礼〜」が開かれている。
古墳に残された葬送儀礼の痕跡と死者と生者の思いを読み取る企画展。
古墳時代は「お墓」と「お葬式」に異常なほどの労力を投下する時代で、6、7世紀は、古墳が隆盛を極めた時期から、古墳が造られなくなる時期への過渡期だった。なぜ古墳時代の人々はお墓やお葬式を重視したのか。そしてどのように古墳は消えていったのか。
埋葬される「死者」と、葬送儀礼を行う「生者」の関係に焦点を当てながら、その謎に迫る今展では、形象埴輪(はにわ)群像、飲食儀礼を示す土器、横穴式石室の副葬品などの資料を通して、下野地域とその周辺の葬送儀礼をひもとく。
会期は2月2日まで(午前9時半〜午後5時、月曜休館だが祝日は開館し翌日休み)。観覧料は一般260円、高・大生120円、中学生以下無料。
問い合わせは同館(☎028・634・1311)へ。