茨城県水戸市松本町の保和苑(ほわえん)とその周辺史跡を会場に29日まで、初夏の風物詩「第51回水戸のあじさいまつり」が開催されている。
保和苑は、寺の名を大悲山保和院(だいひざんほわいん)桂岸寺といい、江戸時代の元禄年間(1688~1704年)に水戸光圀公(水戸黄門)が寺の庭を愛し「保和園」と名付けたのが呼び名の始まりといわれている。1950(昭和25)年に桂岸寺から水戸市に移管され、61年に地元と市による保和苑振興協議会が発足、以降、同協議会により運営されている。昭和30年代から敷地を拡張してアジサイの植栽が進められ、今では初夏になると1.5㌶の園内に西洋アジサイ、ガクアジサイなど約100種6000株のアジサイが咲き競う市内有数の名所となった。
まつりの会期中には、アジサイ花筏(はないかだ)やアジサイ育成相談コーナーの設置、アジサイライトアップ(土・日曜、午後7時~同9時)、歴史アドバイザー水戸による観光案内(土・日曜)のほか、猿まわしによる大道芸(24~29日、随時開催)も予定されている。
場所はJR水戸駅からバスで約15分。車は常磐自動車道水戸インターチェンジから約8㌔。
問い合わせは、水戸市観光課(☎029・232・9189)へ。