花粉症の季節を快適に過ごしてもらおうと、“腸”から見直す健康講座「花粉症体質改善セミナー」が30日、JR桐生駅構内の桐生市民活動推進センターゆいで開かれた。

きりゅう市民活動推進ネットワーク(近藤 圭子 理事長)の生涯学習事業「寺子屋ゆい」令和6年度の最後のテーマは「花粉症」。この日も黄砂と花粉が舞う中、鼻水にくしゃみ、目のかゆみなどに悩む老若男女15人が参加した。

講師は舞台俳優で演劇教室「ミュージカル・カンパニー“コア”」代表の嶋村みのりさん(40)と大畠 英人さん(44)夫妻が務めた。嶋村さんは元日本美腸協会認定講師の資格を持ち、夫の花粉症、便秘、下痢、高熱などの体調不良をお腹の調子を整える「腸活」で改善させた。今回もその成功事例を紹介し、小腸と大腸の消化機能、免疫細胞の働きなどを図解と写真を使って解説した。

嶋村さんは「現代病は腸内環境で決まる。腸に入れる食品は添加物や農薬の無いものをよく選んで、買ってみて」と話し、大畠さんは「毎日、納豆やヨーグルトを食べているだけではだめ。いろんな種類の食べ物と栄養素をバランスよく採ることが大事」とアドバイスした。

セミナー後には、大畠さんが塩だけで漬けた自家製「黒保根産の梅干し」を参加者全員にプレゼント。最前列で受講したヨガインストラクターの曽根 住子さん(46)は夫が花粉症患者。「大変参考になりました。その場しのぎではない、本質的な改善のため無理なく楽しみながら続けていきたい」と話した。