野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの2025シーズンが4月に始まっています。リーグコンセプトは「ふるさとのプロ野球」で地域における唯一無二のプロ野球チームを、地域が一体となって支え、応援する人々、未来ある子どもたちに「夢」と「感動」を与えること。地元出身の選手も数多く在籍し、間近で躍動するプレーを見られるのも大きな魅力。地元チームの群馬ダイヤモンドペガサス—福島レッドホープスの試合でその迫力を体感してきました。

全力プロ野球 「BCリーグ」を応援しよう!

唯一無二の地元プロ野球チームを地域で支えるBCリーグ

 BCリーグのBCはベースボール・チャレンジの略で「ふるさとのプロ野球」がテーマの地域の独立リーグ。地域に溶け込み支えられながらNPB(プロ野球)などステップアップを目指してプレーする選手もいます。今季は新たに山梨が加わり、8球団が東西2地区に分かれて9月7日までリーグを戦います。東地区は群馬、福島、茨城、栃木、西地区は埼玉、神奈川、山梨、信濃で構成。各地区優勝した球団でのBCチャンピオンシップでリーグ優勝が決まります。

地元選手も多く在籍する群馬ダイヤモンドペガサス。巨人や米メジャーでも活躍した岡島投手コーチも

 BCリーグの球団には地元出身選手も多く在籍、そのプレーを間近で応援し交流できるのも魅力です。

今季から就任した岡島投手コーチ(左)

 5月末時点で東地区1位、優勝を目指す群馬ダイヤモンドペガサスには桐生西高出身の荻野恭大投手(27)、桐生市商高出身の周東龍輝内野手(19)や桐生第一高出身のドミンゴス・マルセロ・キヨシ(19)、桐生工高出身の吉沢永遠(19)両外野手が在籍。守護神として期待がかかる荻野投手と若手のホープ、周東選手は主力として活躍、観戦に訪れたこの日の試合では周東選手はサードで先発、4—4で迎えた七回裏に走者一掃の三塁打を放ち勝利に貢献、猛打賞でMVPとなりました。荻野投手もきっちりセーブをあげて会場は歓喜に包まれました。

 また、相手の福島にもこの日の出場はありませんでしたが、桐生高出身で全足利でも活躍した富岡豪投手(24)が今季から加入しています。地元選手の活躍を楽しみに球場へ足を運んでみては?

群馬ダイヤモンドペガサス ホーム公式戦スケジュール

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取材協力


「球都桐生」で野球を科学する「野球ラボ」を活用しよう!
野球のみならず、子どもからシニアまでスポーツ力と健康を数値化

 旧桐生南高校跡を活用した多目的施設「KIRINAN BASE」(キリナンベース、桐生市広沢町三丁目)に昨年、「球都桐生野球ラボ」がオープンしました。トップアスリートが使う国内屈指の最先端機器がずらりとそろい、野球に特化した科学的な測定のほか、老若男女誰もが自分の成長や健康状態を「見える化」した科学的指導や助言を受けられるんです。地域のスポーツ力の向上、健康サポートの拠点として利用しない手はないですよ。

今まで知ることができなかった部分を可視化する「野球パフォーマンス測定」

 ラボは野球をテーマに地域を盛り上げる桐生市の球都桐生プロジェクトの重点分野「青少年育成と野球・スポーツ振興」「桐生野球力向上」を視野に、一般社団法人桐生南スポーツアカデミー(荒木重雄代表)によって開設されました。

 旧南高の体育館1階(元柔道場と卓球場)約300平方メートルに整備された室内練習場には人工芝が敷かれ、土を運び込んだブルペンもあります。投手の球速や回転数、リリース位置などが測れる「ラプソード」、バットのグリップエンドに取り付けてスイングスピードを測定する「ブラストベースボール」、投球時の肘の負荷を可視化する「パルススロー」などに加え、打撃や投球フォームを全方位から確認できる定点カメラ6台、ディレイ機能付きのデジタルカメラ2台などの最新機器が並びます。これらの機器による「野球パフォーマンス測定」はピッチングやバッティングの際の身体の動きを詳細に解析。今まで見ることのできなかった部分が数値化、可視化されることで感覚や経験に頼った指導からデータに基づく練習へと変化、子どもたちが自分の課題や目標を「見える化」してレベルアップを図れるようになるそうです。

投球フォームから球質まですべて「見える化」
スイングスピードを計測

子どもからシニアまで全世代、全競技のパフォーマンス、成長、健康度を測定する「フィジカル測定」

 ラボでは野球以外のアスリートはもちろん、子どもからシニアまで幅広い世代の誰もが最新機器による正確な測定を行える「フィジカル測定」もできます。可視化され蓄積されたデータをもとに効率的なトレーニングや運動、健康維持、けが防止対策へとつなげていけます。

 市内の高校のバレーボール部がサーブ速度の測定に訪れるなど、他競技への展開も始まっています。体組成を測定する「Inbody」をはじめ、ジャンプ力を総合的に分析する「ジャンプマット」を活用した測定などあらゆる競技に適用可能な内容となっています。

 データ分析やトレーニングメニューの開発は、勝亦陽一・東京農業大教授らスポーツ科学の専門家4人が監修しているのも大きな特徴です。「将来的には日本一子供が成長できる環境をつくり、世界へ羽ばたいていってほしい」という願いから開設されたラボ。一度利用してみてはいかがでしょうか?

 利用料はフィジカル測定が1000円、野球パフォーマンス測定が4000円から5000円。なお、桐生市内在住・在学・在勤の場合は年間3回まで無料です。詳細は公式サイト(「球都桐生野球ラボ」で検索可)へ。

野球系ユーチューバー兵頭てつ兄も感動「みんな桐生市に引っ越そう!」

 元高校球児で芸人、野球解説、放送作家とマルチに活動する兵頭てつ兄(36)がこのほど、その魅力を体験しに訪れました。

 兵頭はプロ草野球チーム「ベーチャン」を監督として率いるほか、自身のYouTubeチャンネル「兵頭てつ兄のひとり遊び」、KONAMIが運営するチャンネル「パワフルスピリッツ」とそのインフルエンサー野球チームのメンバーとして活動するなど、野球系ユーチューバーとしても大人気♪ 今回は桐生南スポーツアカデミーが運営する中学生硬式野球チーム「桐生南ポニーリーグ」の謝敷正吾監督と同世代の高校球児つながりからラボを訪れました。さっそく「パルススロー」を装着し一球一球投げては「ラプソード」が計測し表示されるモニター画面で自身の球速や回転数などのデータに見入り、投球フォームなどのチェックを体験していました。

投球時の肘の負担も可視化
桐南ポニーの選手らとも交流

 これらの機器が誰でも利用できることを聞くと、「すごい! みんな桐生へ引っ越そう!」と撮影するスマホに叫んでいました。

【取材協力】

一般社団法人
桐生南スポーツアカデミー
桐生市広沢町3—4193