過去の桐生タイムス紙面から、気になる記事を紹介する「わたらせさん、時をかける」。
今回は、2022年11月1日桐生タイムス紙面から「時をかける」!

2022(令和4)年11月1日の紙面をめくると、「別れ惜しんで800人」という見出しが目に留まりました。桐生が岡遊園地で34年間にわたり親しまれてきた回転遊具「メルヘンカップ」が、10月31日、ついに最終運行を迎えたという記事でした。
1988(昭和63)年4月に設置されたメルヘンカップは、同園で唯一、昭和の時代から運行を続けてきた乗り物。親に連れられた子どもが大人になり、今度は自分の子を乗せる―そんな世代を超えた思い出をつないできました。最終日には無料開放が行われ、約800人が来園。回転するカップに笑顔を向け、別れを惜しむ姿がありました。
メルヘンカップといえば、あの独特の回転と楽しげな笑い声を思い出します。自分もかつては夢中でハンドルを回した一人。降りた後のくらくらも、今では懐かしい記憶の一つという人も多いのではないでしょうか。
後継の「ウォーターシューティングライド」は2023年3月24日に登場。新しい歓声が園内に響いています。



