宝林寺(邑楽郡千代田町)

桐生市街地から車で約50分。邑楽郡千代田町にある宝林寺は、徳治元(1306)年の草創と伝わる黄檗宗(おうばくしゅう)の禅寺です。のちに遠州大守を開基として迎え、戦乱による荒廃を経て、江戸時代中期に潮音道海禅師の手によって再興されました。その後、たび重なる火災により多くの伽藍(がらん)を失いましたが、明治時代以降、本堂や山門、庫裏、鐘楼堂などの主要建築は、地域の人々の尽力により再建・修復されてきました。


参道入り口付近の駐車場に車を止めて進むと山門があり、正面に本堂、右手に鐘楼堂があります。梵鐘(ぼんしょう)は、江戸時代5代将軍・徳川綱吉が開創した廣済寺にあったものと伝えられ、同寺が廃寺となった後、宝林寺に掛けられました。太平洋戦争時、多くの寺院の梵鐘は供出されましたが、この梵鐘は徳川綱吉の名が刻まれていたためその難を逃れ、現在、千代田町指定重要文化財となっています。
本堂正面に入ると、中央に本尊の南無釈迦牟尼佛を安置し、両側に諸尊像が並びます。これらは「宝林寺彫像群」として群馬県重要文化財に指定されています。また、本堂側面には、江戸時代前期に館林を中心に活躍した黄檗宗の高僧・潮音道海禅師の肖像画があり、町指定重要文化財となっています。さらに本堂右奥に位置する宿坊では、座禅や写経などの体験ができます。



ご朱印は、金色の切り絵による韋駄天像のものや住職自筆のものなど、数種類が用意されています。


ご朱印
【情報】
住所/邑楽郡千代田町新福寺705
電話/☎0276・86・3077(住職/海野宗弘さん)



