はじめまして、Playlistの爲川(ためかわ)紅輝です。
桐生市の魅力を紹介していくということで、今回は毎月第1土曜日に桐生天満宮で行われている骨董市について紹介していきたいと思います。参加レポートのような形になってしまったので温かいご配慮をお願いします。
(開催については悪天候などで中止になる可能性があるためホームページを確認していただけると確実だと思います。また、11月は七五三祈願のため開催日が変更される可能性があります)
骨董市@桐生天満宮に行ってきました!
訪れたのは5月3日土曜日、朝9時少し前。前日の天気予報では雨も心配されましたが、当日は快晴。神社の鳥居をくぐると、すでに境内は多くの人でにぎわっていました。
所狭しと並んでいるテントの下には、古びた棚やちゃぶ台、レトロなガラス瓶、宝石、木製のおもちゃ、着物、昭和のマンガ雑誌…まるで時間の博物館のような空間です。
テント、商品がたくさんあった!
最初に目を引いたのは、昭和初期の野球雑誌。ページの端は黄ばみ、独特の紙のにおい。店主さんを横目に手に取ってみるとどこか懐かしい、ザラザラとした質感がありました。「昔の雑誌って、今とぜんぜん違うんだよ」と、しばし解説までしてくれました。
ぶらぶらと散策していると巨大なアメジストが目に入ってきました。木でできた台座の上に、大きなアメジストがずっしりと鎮座していました。記念に何か買って帰ろうと思っていましたが、流石にこれはないだろうと一度は見送りました。ところが、気が付くと見入ってしまった自分がいました。自分でも理由ははっきりしませんが、その商品に込められた時間の重みを感じた瞬間だったと思います。店主さんに台座はサービスしてもらいました。今は自室でその重厚な存在感を放っています。何気ない不思議な出会いがあるのも「骨董市の魅力」ですね!
会場では、買い物を楽しむだけでなく、出店者との何気ない会話を楽しむ人も多かったように思います。「今月は何があるかな」といった声や「お店の人としゃべるのが楽しみ」と話している声がさまざまな方向から聞こえました。また、人との触れ合いといえば、散策中にとてもうれしい出来事がありました。ある女性の落とした100円玉を拾って渡すと、なんとその100円をお駄賃としていただくことができたのです! 桐生の人の温かさを感じることのできる、とてもうれしい経験でした。
境内には屋台も並んでおり、ちょっとした軽食も楽しめます。焼きまんじゅう、手ぬぐい屋さんなど、地元の雰囲気もたっぷりと感じることができました。お駄賃としていただいた100円で焼きまんじゅうを堪能させていただきました。
また外国人観光客の姿も目立っていました。ある外国人夫婦は、真剣な表情で茶道具を見つめていました。夫婦が流ちょうな英語で話しかけていましたが、出店者は不慣れながらも、一生懸命に外国人夫婦に向けて英語で茶道具の説明している様子がほほえましく感じました。骨董市は文化の“橋渡し”の場にもなっているようでした。
今まで「骨董」や「古民具」という言葉には、少し敷居の高さを感じていました。しかし、実際に足を運んでみると、店主は気さくで、商品は面白く、見て回るだけでも十分に楽しむことができました。歴史の教科書では感じられない“リアルな過去”に触れることができます。時代の空気が染み込んだ物たちには、それぞれの「物語」があるように感じました。それを想像しながら歩く時間は、知らない誰かの記憶、思い出を旅しているようでもあります。
次回の骨董市でも、何か一つ、自分だけの“物語のかけら”を見つけてみたいと思いました。
桐生天満宮
桐生市天神町1-2-1
0277・22・3628
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