学校のことや勉強のことなど、子どもの教育をめぐる親の悩みは尽きないもの。「よその家ではどんなふうに考えているのか知りたい」。そんな声に応えて、みんなの学校新聞編集局では、同じ境遇の親たちに集まっていただき、本音で語り合ってもらう場を設けました。題して「子育て世代のぶっちゃけ座談会」。今回のテーマは「いまだに学校は黙食って、どーなの?」です。①を2回に分けて掲載します。今回は①後編です。

(2025年1月27日付「みんなの学校新聞」記事から)

座談会取材は1月26日、桐生市内で行われた

給食の時間はコミュニケーションを育てる場

●司会 あとはしゃべりたいって思ってる子もいれば、しゃべりたくない子もいるんでしょうかね?

◎もも 子どもに聞くと、「向かい合わせは面倒くさいし、向かい合っているからってしゃべらないし」って言ってましたね。
 でも、しゃべらない子がいたり、しゃべる子もいたり、ただ聞いて笑ってる子もいたりという…関わり方は人それぞれでも学校でそういう場があること自体が素晴らしいことなんだよというのを大人たちは経験から知っているけれど、今の子は知らないわけだもんね。
 私、(学生時代、給食の時間に)大好きな人が前にいて、緊張しすぎてストローが鼻に入っちゃったことがあるんです。

(一同爆笑)

◎かな 向かい合わせで食べるというのは、コミュニケーション能力につながるのかなって思います。普段そんなに話す間柄じゃなくても、給食でグループで一緒になったから「話してみよう」という子もいると思うんだよね。
 もちろん、そうなっても話さないっていう子もいるとは思うんですけど…。あんまりしゃべらない子と話すきっかけになるから、コミュニケーション能力を育てるって意味では、そういう機会があった方がいいんじゃないかなって思いますね。

◎もも 隣にいるけど、どういう子か知らない子っていますもんね。でも、輪になって話してみたら、この子ってこういう子だったんだという気づきがあったりすると思うんですよね。

◎えみこ 高校生になるとお弁当になって、自由に好きな子と食べていいよってなるみたいです。そこの声がけが難しいし、一緒に食べている時に何を話していいかわかんない。だから、「お弁当の時間が苦痛だ」って娘が言ってるっていう相談を何回か受けたことがありました。

●司会 なるほど。

◎えみこ 高校生になった途端に急に給食は自由な時間でってなったときに、そこにすごくつまずいて、それこそ教室以外の場所で食べようかっていうことを考えたとか聞きました。こんな話を聞いた時に、中学校で一緒に向かい合わせで食べる経験をしていないことがつながってるかなってちょっと想像しました。

◎やよい 高校生の娘に聞いたら、毎日、パーティーみたいで「おいしそう」「わー」って楽しいらしいんですけど、その輪に入れない子がやっぱりいるっていう話です。 一緒に食べる子を探すのに別のクラスまで行く子もいるし、一緒に食べる子がお休みしているときは1人で端っこでこそこそ食べてる子もいるようです。やっぱ苦痛になってしまいますよね。

(②へつづく)

本記事は「みんなの学校新聞」で読むことができます
https://np-schools.com/news/12192


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[群馬の教育をもっと元気に!]というコンセプトでスタートしたウェブメディア。群馬の教育を元気にすることで、子供たちの未来ももっと明るく、元気になればいいな。そんな思いをこめて運営されています。独自の紙媒体も年2回発行を予定。運営(編集室)は桐生タイムス社が行っています。

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