桐生・太田・太田女子の3高校による合同説明会が桐生高校で開催された。太田高校では、生徒アンケートをもとに、入学前のイメージと実際の高校生活とのギャップが紹介され、進路選択の時期や背景についても興味深い分析が語られた。
(2025年6月27日付「みんなの学校新聞」記事から)
桐生高校・太田高校・太田女子高校による3校合同の学校説明会が6月26日、桐生高校(新井高広校長)で開かれた。説明会は、中学校教員向けと学習塾講師向けの2部構成で実施された。
この説明会の中で、太田高校の村岡祐介教諭は、同校1年生を対象に行ったアンケート結果を紹介した。

太田高校を志望した時期については、「中学3年の9月までに決めた」と答えた生徒が67%に上ったが、「11月以降に決めた」という生徒も34%いた。村岡教諭は、「注目すべきは11月以降。10月に県から発表される第1回進路希望調査の後に、実際の決断に至るケースが多いことが分かる」と分析し、「受験直前まで悩み続ける生徒もいるという事実に驚いた」と述べた。
また、「入学前に持っていた太田高校のイメージは?」という問いに対しては、「勉強ばかり」「レベルが高い」「まじめ」「課題が多い」「男子ばかり」といった、〝勉強一辺倒〟の印象を挙げる声が多かった。一方で、「実際に入学してみての印象は?」という問いには、「勉強だけじゃない」「意外と運動できる人が多い」「ユニークな人が多い」「明るく元気」「気を使わなくていい」「男子だけでも意外と楽しい」「生徒主体で自由」といった、イメージを覆す回答が目立った。村岡教諭は、「良い意味で〝変な子が変な子のままでいられる〟というのが本校の魅力です」と語った。

このようなイメージのギャップが生じる背景について、村岡教諭は個人的な見解と断った上で、「保護者を含む周囲の大人たちが『太田高校ってこうだよね』という固定的なイメージを持っていることも影響しているのではないか」と指摘した。
「課題が多い」という印象についても、「実際は他校と比べて特別多いわけではない。課題の量に対しては、しっかりと効果を狙って、『これをやれば最大の成果が出る』という設計をしている」と述べ、外部からのイメージと実情とのギャップを説明した。
「文武両道」の校風が売りの太田高校では、学校行事や部活動も本気で取り組んでいる。2026年度からは定員が40人減り、240人となるなど、生徒や学校を取り巻く環境にも変化があるが、村岡教諭は「不易流行」の精神を引き合いに、「変わらぬ魅力と伝統を守りながら、地域の期待に応え続ける学校でありたい」と語った。
(編集部)
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