自然と共に持続可能な暮らしへ
エコビレッジ化プロジェクト始動


 草津温泉から車で約20分。中之条町の森にたたずむ「十二の杜(もり)」は、自然と調和した空間が広がるキャンプ場です。おしゃれなグランピングや無農薬の野菜づくり体験もでき、今年からは「エコビレッジ化プロジェクト」も動き始めました。

自然の力を活用した土づくりと野菜づくりに取り組む

 林に囲まれた「十二の杜」は、芝生が敷かれた草屋根の管理棟や、丸いドーム型のグランピング施設が目を引くキャンプ場。釣り堀やまきストーブなどもあり、アウトドア初心者でも過ごしやすい工夫がされています。

 この場所で今、注目を集めているのが「エコビレッジ化プロジェクト」です。自然素材の建物や無農薬の畑、雨水や排水の再利用など、環境への負担を減らしながら暮らす方法を模索する取り組みです。

 敷地内の畑では、肥料や農薬を使わずに野菜を育てています。古民家をリノベーションしたゲストハウスでは、できるだけ化石燃料に頼らない生活も体験できるそうです。

 運営する小沼さんは、「自然の中で過ごしてみると、日々の暮らしのありがたさに気づける」と話します。農業や暮らし方を学びたい人が集まり、活動に参加する姿も見られるようになってきました。

キャンプ場を運営する小沼さん

 自然と寄り添う暮らし方や、自分なりの豊かさを見つめ直すきっかけとして、森の中で過ごす時間が、少しずつ広がっています。

※エコビレッジ活動に参加してみたい方も随時募集中。18歳以上(18歳未満は保護者同伴)で週末を中心に活動します。

【情報】

住所/吾妻郡中之条町入山4049-28
電話/☎0279・82・5576