
群馬の地酒(日本酒)の情報発信やイベントの企画運営を行っている群馬SAKE TSUGU(サケツグ)の清水です。「群馬の地酒」の各酒蔵では、地元の人に愛飲していただくために、地域に根差した取り組みを行っています。今回は、その取り組みをご紹介します。
オール群馬の地酒「舞風」をご存じですか? 群馬県酒造組合全体で取り組んでいるもので、群馬県農業技術センターで開発された群馬県産のオリジナル酒米「舞風(まいかぜ)」を使用し、酒造りに使用する酵母も同センターで開発された群馬県産のオリジナル酵母を使用、お水は当然、酒蔵で使用する群馬県産という、米・酵母・水すべてが群馬県産の群馬の地酒、それが「舞風」です。組合で定めた基準をクリアしたものには「舞風」シールが貼られ、ボジョレーヌーボーのように毎年4月の第3金曜日を一斉発売解禁日と設けて取り組んでいます。今年はその翌日4月19日㈯にお披露目を兼ねて高崎のGメッセ群馬で「群馬の地酒フェスタ」も開催されますので、ぜひご参加ください。
舞風は毎年、各酒蔵の新たなチャレンジの様子を垣間見ることができ、同じ酒米を使用していても酒蔵によって酵母の選定や各蔵の醸造技術、目指す方向性、仕込み水による味わいの違いを感じられる点が魅力です。ぜひ注目していただきたいです。また各酒蔵では、独自に地域に密着した取り組みも行われています。みどり市大間々町の「赤城山」近藤酒造さんでは、地域連携により耕作放棄地を解消、意欲ある地元農家さんが挑戦した「舞風」や「五百万石」「山田錦」などの酒米を利用したお酒が醸されています。星野富弘さんデザインラベルの「山紫」や「花紫」、そして「五百万石」の地酒をぜひ、飲んでいただきたいです。
今回まで4回にわたりエッセーを書かせていただき、ありがとうございました。群馬SAKE TSUGUでは、ウェブサイトやSNS、YouTubeなどで地酒に関する情報発信を行ったり、イベントを企画したりしています。もしよかったらフォロー、参加いただけたらうれしいです。
今後とも「群馬の地酒」をどうぞよろしくお願い致します!
