夏だ! 夏休みだ! 虫さんも元気に動き回る季節だよ。ぐんま昆虫の森は、なんと東京ドーム約10個分(約45㌶)という広大な敷地に、雑木林や田んぼ、畑などの「里山」が丸ごと再現されている。昆虫観察施設としては日本最大級なんだって! 遊びながら学べる。まるで生きた教科書。こんなにすごい施設が近くにあるんだもん♪ ぐんま昆虫の森に行ってみない?

里山で昆虫採集にスタンプラリー
かやぶき民家ものぞいてみよう

 豊かな里山の空気を感じながら、歩いて、探して、触れ合って。大人にとっては「懐かしいあの頃」にタイムスリップできる場所であり、子どもにとっては大冒険のステージです! クヌギの林でセミやカブトムシを探したり、原っぱでバッタを追いかけたり、リアルな虫捕り体験ができます。自分の足で見つけた時の感動はまさにプライスレス!「虫の絵」の募集もあるので捕まえた虫をよく観察して描くのもいいですね。

 園内11カ所に設置されている昆虫スタンプを集めると虫カードがもらえる『森のスタンプラリー』は広大なフィールドを散策して集めます。林の中にはオカトラノオ、ニセアカシア、ハエドクソウなどの山野草やマゴダケ、ザラエノハラタケといったキノコ、虫に出合えるので見つけながら歩いてみてね。虫カードのデザインは隔月で変わるのでコレクションしている子もいるそうですよ。

 土日祝日は季節の昆虫や植物の見どころをスタッフが案内してくれる『里山歩き』(約60分)も開催しています。

かやぶき民家(赤城型民家)

 園の北には日本の伝統的な原風景を今に伝える『かやぶき民家』が。この建物は、明治時代の養蚕農家を移築したもので、桐生市指定重要文化財にも認定されています。当時の暮らしや自然とのつながりを肌で感じられる貴重なスポットとなっています。

 屋根に使われている「カヤ」とは、ススキやヨシなどの身近な植物のこと。植物の茎を幾重にも積み重ね、美しく葺(ふ)き分けられた屋根は、日本の伝統技術です。社会科の「昔のくらし」や「地域の歴史」を学ぶ最高の教材となりますね。

 かやぶき屋根は、実はものすごく機能的。カヤの茎の隙間にはたくさんの空気が含まれているため、断熱性抜群。「夏は涼しく、冬は暖かい」という快適な室内環境をづくり出します。また、雨を外へ流し湿気を逃がす通気性も備えており、まさに天然のエアコンといった感じです。また、屋内で囲炉裏(いろり)に火をともし、その煙で屋根を燻(いぶ)すことで、木材やカヤの防虫・防腐効果を高めています。屋内では、養蚕の仕組みについての資料や道具の展示もされています。

 縁側に置かれた箱の中にはお手玉、おはじき、竹とんぼなどの昔のおもちゃが。遠足の小学生たちが輪投げや羽根つきで楽しそうに遊んでいました。

安藤忠雄氏設計の昆虫観察館へ
南国のチョウと昆虫の世界を体感

昆虫観察館

 園の中核施設である「昆虫観察館」は、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏設計の洗練された建物。南駐車場から歩くと3階からの入館になります。総合案内がありますので、スタンプラリーの用紙はここでもらえます。

 2階には世界中から集められた美しく珍しい昆虫の標本や、カブトムシ・クワガタなどの生きた虫たちがズラリと展示されています。

 同階のクラフトコーナーでは、里山の自然素材を使ったクラフト体験や、時期に応じたワークショップも開催。職員に教えてもらいながら自分だけのオリジナル作品を作ることができます。図工の宿題や旅の思い出づくりにぴったりです。どんぐりや松ぼっくり、繭玉を使ったクラフト作品がずらりと並びます。

 現在は木で作るおもちゃとセミの置物が作れます。主に日・火・木曜日に開催していますが、夏休み中の9日㈰〜16日㈰までは毎日開催予定です。詳細はホームページで確認してください。

昆虫ふれあい温室

 昆虫観察館に併設されている全面ガラス張りの巨大なドーム状『温室』は圧巻! 一歩足を踏み入れれば、そこはもう南国パラダイス! 温室内は一年を通じて沖縄の気候が再現されています。

 ガジュマルやハイビスカス、ヘゴの木などの南国植物が青々と茂る中、日本最大のチョウ「オオゴマダラ」、鮮やかな「リュウキュウアサギマダラ」をはじめとする何百匹ものチョウが目の前をひらひら自由に舞い踊る景色は、映えすぎです。チョウたちが人を恐れず、すぐ近くの美しい花々で蜜を吸う姿を360度から観察できる、夢のような癒やしの空間となっています。

 チョウにばかり気をとられがちですが、よく見てみると「ヤエヤマアオガエル」や「イリオモテモリバッタ」なども生息中。池にはオタマジャクシも発見。五感のすべてで亜熱帯のリアルな自然を感じることがでる貴重な場所です。

温室内には15種類のチョウが見られます

 飼育室

 こちらは、体験プログラム「飼育室探検ツアー」でしか見ることのできない飼育室になります。

 温室で採取したチョウの卵や展示されている珍しい昆虫の卵などはこちらで育てています。アリの巣なども見ることのできる施設です。

 普段は入れないと聞くだけでわくわくします。

別館

 昆虫観察館から外に出て別館へ。入って廊下を進むと階下に見える吹き抜けのフォローアップ学習コーナーもステキな光景。ぎっしり本が並べられた本棚。広い学習スペース。大きなオオセンチコガネのオブジェ。

 ここには、昆虫に関する専門書や図鑑がそろっており、生体や環境との関わりなどについて理解を深めることができます。わからないことがあれば気軽に職員の方へ。アドバイスをもらえますよ。

 さらに別館内には軽食がとれるカフェやミュージアムショップも。定番の「カレー」(700円)をはじめ、「グリーンカレー」(800円)、「冷し担々うどん」(760円)などの新メニューが登場しました。

 また、ミュージアムショップではここでしか買えない限定グッズが満載! リアルな昆虫フィギュアやかわいいぬいぐるみ、おしゃれなオリジナルTシャツのほか、昆虫クッキーなどのお土産も充実。旅の思い出探しにぴったりです!

食草・育成温室

 こちらでは昆虫ふれあい温室に放すためのチョウを飼育しています。ガラス越しに幼虫やさなぎをみることができます。

 オオゴマダラの幼虫は絵本に出てきそうなほど鮮やかで、さなぎになるとアクセサリーのようにきれいな黄金色になります。

 また、部屋の奥では、南西諸島の温室の虫たちのための食草を育てています。

〈展示・体験イベント〉

 現在、ぐんま昆虫の森では、企画展『あなたの知らない昆虫標本の世界』(11月3日まで)と、夏の特別展『カブト・クワガタ展』(8月30日まで)を開催中です。体験プログラムも充実しているので、お目当てのプログラムがある人は、開催日などの詳細をホームページで確認してからお出かけください。

《園内の注意事項》
◆昆虫など動植物の持ち帰りはできません。
◆虫カゴの持ち込みはできません(虫あみの持ち込みはできます)。
◆ごみはお持ち帰りください。
◆ペットの入園はできません。

【取材協力】

ぐんま昆虫の森
桐生市新里町鶴ケ谷460-1
☎0277・74・6441
入園料/一般410円、大学・高校生200円、中学生以下無料。
休園日/月曜日(祝日の場合は翌日)