不思議な記憶をめぐる、兄と妹の物語
花まんま
大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹・俊樹(鈴木亮平)とフミ子(有村架純)。死んだ父との約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた俊樹は、フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるはずだった。ところが、遠い昔に封印したはずのフミ子のある秘密がよみがえり—。
フミ子には幼少から別の女性の記憶があった。「生まれ変わり」のようだがフミ子の存在は確固としてある。フミ子が生まれたときに、若くして事件に巻き込まれ亡くなった女性の心が移っていたのだ。
それから22年、結婚式の前日、フミ子が隠し続けてきた事実が発覚する—。
第133回直木賞を受賞した朱川湊人の小説『花まんま』を鈴木亮平と有村架純の初共演で映画化。早くに両親を亡くし、妹の親代わりとして生きる熱血漢の兄・俊樹を鈴木、奇妙な記憶と秘密を抱えた妹・フミ子を有村が演じた。
メガホンをとったのは『そして、バトンは渡された』などの前田哲監督。フミ子の婚約者で動物行動学者の中沢太郎役で鈴鹿央士、俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋「みよし」の看板娘である三好駒子役でファーストサマーウイカ、フミ子の抱える秘密に関係している繁田家の父・仁役で酒向芳、長男・宏一役で六角精児、長女・房枝役でキムラ緑子らが共演。
さらに結成50周年となった大阪出身のお笑いコンビ「オール阪神・巨人」も出演している。
タイトルの「花まんま」は、子どものままごと遊びで作った、大切な人に贈る小さな花のお弁当のこと。