最強の男が敗北の果てに踏み出す魂の一歩
スマッシング・マシーン
1997年の総合格闘技デビュー以降、無敗のまま頂点へと駆け上がったマーク・ケアー(ドウェイン・ジョンソン)。UFCでの連覇を経て、日本のPRIDEでも快進撃を見せると「霊長類ヒト科最強の男」の異名で恐れられる存在となる。しかし勝利を重ねるほどにその重圧は彼の心を静かに浸食。恋人ドーン(エミリー・ブラント)との関係も悪化していき、鎮痛剤への依存を深めていく。やがて初めての敗北を喫した最強の男はついに自らの弱さに向き合い、人生の再起をかけもう一度リングに挑むことを決意する。
主人公のケアーを演じるのはプロレスラーとして活躍後、ハリウッドのトップスターに上り詰めたドウェイン・ジョンソン。2002年に製作された同名ドキュメンタリーに深く感銘を受け自ら映画化に動き、プロデューサーも務めた。共演のエミリー・ブラントほか日本人キャストも出演。「PRIDE」の主催者・榊原信行を圧倒的な風格で体現したのは大沢たかお。光浦靖子は記者会見で進行・通訳を務める女性を、格闘家・石井慧はケアーが対戦することとなるエンセン井上をそれぞれ演じた。監督はこれまで兄と共同で『アンカット・ダイヤモンド』などを手掛けてきたベニー・サフディ。初の単独監督作品となる本作は徹底したリアリズムを追求し、観客と同じ視点から試合を捉えるドキュメンタリー的な手法を採用。大会の熱気、そしてロッカールームに漂う仲間の絆と孤独を鮮明に映し出している。




