いよいよ弥生3月がスタートしました。桜花の便りが待ち遠しい今日この頃です。

 さて、先日あるYouTubeを見ていましたら、『億り人』(※年収1億円以上の人たち)の特徴について解説していました。大変興味深く視聴しました。『億り人』になれる人の特徴として何点かあげており、その中に「自己肯定感」が高い、という項目がありました。

 「自己肯定感」が高いと、様々なことに臆せずチャレンジするから『億り人』になれる可能性が高いというのです。

 『億り人』たちにヒアリングすると幼少期に親から「承認」されて育てられた傾向がとても強いそうです。「素晴らしいね」「凄いね」「できたね」「頑張ったね」と褒めて育てられている、失敗しても「挑戦したんだね」「結果は気にするな」「次は大丈夫」と言われているため、自然と「自己肯定感」が高くなるそうです。また、何事にも臆せずチャレンジする精神も養われる、と結んでいました。

長年教育の現場に身を置くものとして、大変耳の痛い話でした。

 私たち教師や保護者は、「叱って育てる」という考え方が沁みついています。これも無理もないことで、私たち自身も親や教師からそう育てられてきたからです。

 ただ、それでは「自己肯定感」が育たない。

 子どもたちは常に親や教師の【目】を気にしながら、おびえながら生活している、というのが現状かもしれません。いまこそ「承認」の教育、「褒めて」育てる教育にシフトチェンジする必要性があるようです。

 目の前にいるお子さんをしっかりと「承認」してあげてください。そして、思いっきり「褒めて」あげてください。

桐生大学附属中学校 校長 神子澤 修