2月に行われる群馬県公立高校入試は、学力検査だけでは決まりません。面接や活動実績なども評価の対象となる2段階選抜方式です。自分の得意分野をどうアピールできるか―その仕組みを知ることが、合格への第一歩です。
(2025年9月2日付「みんなの学校新聞」記事から)
入試は2月19・20日/一発勝負の2日間

来年2月に行われる群馬県公立高校入試(全日制、定時制)。どのような仕組みで合格者が選抜されるのか、全体の流れを確認してみましょう。
まず最初に押さえてほしいのは、入試は「来年2月19、20日の一発勝負」(定時制は19日のみ、再募集、追加募集は別日程)ということです。
入試で行う学力検査(国数社理英の5教科、一部の高校は実技検査も)と面接、そして中学校から提出される調査書が、選抜の主な資料として使われます。
面接は、受験生が出願時に提出するインタビューシートを参考に行います。受験生自らが志願理由や校内外の活動歴などを記入するもので、2024年度入試から導入されています。

「総合型」と「特色型」/2段階で選抜
入試は一発勝負なのですが、高校側が「総合型」と「特色型」の2段階で選抜を行います。二つの異なる観点で受験生の優れた点を積極的に評価するための選抜方法です。
学力検査を重視する「総合型」(募集定員の50%〜90%)に対して、「特色型」(同10〜50%)は調査書や面接を重視。部活動を含む学校内外の活動実績なども含め多面的に評価する選抜方法です。
各高校は学科や型ごとに、学力検査、面接、調査書のそれぞれの比重を設定します。学力検査の教科内の配点を変えたり、傾斜配点したりする高校もあります。
下図を見てください。たとえばA高校の場合、定員の80%を「総合型」(学力検査500点、面接250点調査書250点と設定)で20%を「特色型」(学力検査500点、面接1000点、調査書1000点と設定)で選抜するとします。

定員200人に対して220人が受験したとして、高校はまず学力検査を重視した「総合型」で定員の80%にあたる160人を選抜。残る60人の中から定員の20%にあたる人を選抜することになります。
こうした2段階での選抜はあくまで高校側が行うため、受験生自身が出願時に「総合型」「特色型」を選択する必要はありません。
志望校の選抜方法は必ずチェック
高校別の選抜方法や得点配分については、県教育委員会の高校入試ホームページの「令和8年度 各高等学校の『選抜方法等』について」に詳しく掲載されています。
学力検査の教科ごとの得点配分や、部活動実績を含む面接や調査書がどのくらい評価されるかは各高校の選抜方法しだい。自分の得意分野を最大限アピールするためにも、志望校の情報をチェックしておきましょう。
(編集部)
本記事は「みんなの学校新聞」で読むことができます
https://np-schools.com/news/10583
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