恋、人間関係、キャリア―これは、私たちの物語。
早乙女カナコの場合は
自意識過剰で不器用な主人公・カナコの10年にわたる恋愛模様を中心に、女性の生き方や女性同士の関係を描く。恋のライバル関係ともいえるはずのカナコ、麻衣子、亜依子らはそれぞれに対立するのではなく、互いを鼓舞しエールを送り合う。本作は現代を生きるあらゆる世代の女性たちが自分らしく一歩を踏み出すための普遍的な物語だ。原作は柚木麻子の小説『早稲女、女、男』。監督は『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司。カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じ、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らが共演。また、本作と同じ柚木麻子原作の映画『私にふさわしいホテル』でのんが演じた主人公の作家・有森樹李が登場する。
大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ(橋本愛)。入学式で演劇サークル所属で脚本家を目指す長津田(中川大志)と出会い、そのまま付き合うことに。3年が過ぎ、就職活動を終えたカナコは念願の大手出版社に就職が決まるが、長津田とはこのところ口げんかが絶えない。長津田は口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそうなのだ。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子(山田杏奈)と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢(中村蒼)から告白される。編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―。