江戸時代、巴波川(うずまがわ)の舟運(しゅううん)と日光例幣使街道の宿場町として栄えた栃木市。往時に造られた見世蔵や土蔵などは今も残り、観光スポットとして利活用されています。イベントでにぎわう蔵の街の趣と歴史、グルメをリポーター2人で楽しんできました♪
蔵の街遊覧船/春の風物詩 こいのぼりと遊覧船
桐生市内から車で約1時間半で蔵の街エリアに到着。大通り沿いの駐車場(蔵の街第1駐車場)に車を止め、まずは春の風物詩「うずまの鯉のぼり」でにぎわう「蔵の街遊覧船」へ。徒歩5分の道のりに、歴史を感じる建物や看板があちこちにあり撮影が止まらない2人。晴天にも恵まれ気分上々で到着した巴波川は圧巻のながめでした。

四季を通してイベントを開催している巴波川。春は1151匹のこいのぼりを掲揚(5月中旬まで)。その下を江戸時代の舟運を再現した遊覧船が往来するのですから風流ですよね。当日の私たちは時間の関係で乗船できなかったけど、川面から眺める景色や水中を泳ぐコイの群れ、そして船頭さんによる歴史案内と船頭唄のもてなしは、きっと良い思い出になるでしょう。
蔵の街遊覧船
栃木市倭町2-6
0282・23・2003
(荒天時を除き毎日運行/年末年始休業)。チケット(大人1千円)は待合所で販売(団体は要予約)。運行時間は10時から16時(12月から2月は15時)まで。
赤城亭/ノスタルジックな老舗で味わう 洋食ランチ
散策途中のランチに訪れたのは、ノスタルジックな雰囲気漂う老舗洋食店「赤城亭」。栃木江戸料理提供店である、同店の「お値打ち洋食ランチコース」(予約優先)をいただきました。

ウエルカムドリンクから始まり、郷土料理を生かした和洋融合の彩り美しいとちぎ江戸オードブル、スープ、メイン料理、ライスがセットで1694円は本当にお得。プラス330円でデザートとドリンク付きに!

2人が選んだメイン料理はポークカツレツ和風オニオンマリネソースと、ハンバーグステーキ・デミグラスソース。口の中でとろけるポークカツレツ、絶妙な味わいのデミグラスソースに感動♡ 全品盛り付けが素晴らしく、味も見た目も大満足♪
赤城亭
栃木市旭町25-5
0282・22・0360
(月曜夜・火曜定休)。夜(17時半~20時L・O)は前日までの予約制。昼(11時半~14時L・O)も予約がおすすめです。
江戸の風情を感じながら……/蔵の街をのんびり散策
見学した施設を一気にご紹介します。

遊覧船の待合所を出て、風に泳ぐこいのぼりと白壁土蔵をめでながら川沿いを歩くこと3分。「塚田歴史伝説館」〈地図❶〉に到着。塚田家は江戸後期から巴波川の舟運を生かし、木材回漕(かいそう)問屋を営んできた豪商。館内には歴代が集積した家宝や古代銘木の他、人型ロボット展示などがあり見どころたくさん。最初に見学したのは三味線を弾くおばあさんロボット。これがすごいリアル! 都々逸を弾くおばあさんにくぎ付けになっていたら「あらそこのおじいさん」というセリフにドキッ。おじいさんもロボット?動くの? ちなみにおばあさんの声は「サザエさん」の初代舟さん役の人です。他、人柱伝説を基に構成した人型ロボット蔵芝居も一見の価値あり。さらに同館はテレビドラマ「JIN—仁—」のファンなら外せないロケ地です♪


塚田歴史伝説館
栃木市倭町2-16
0282・24・0004
(月曜休館/祝日の際は翌日)9時半~15時半、入館料大人700円
次は大通りに戻り「とちぎ歌麿交流館」〈地図❷〉へ。もとは江戸時代に呉服・太物(ふともの)問屋を営んでいた見世蔵(店舗)で、奥に住居・庭・土蔵が残り見学可能。「うなぎの寝床ですよね。懐かしい~」と桐生出身のリポーターは興味津々。「店舗と住居が焼失しても、お宝を入れた土蔵には火が渡らない工夫がされていたんですよ」と館長の阿部治さん。現在、店先は江戸時代の本屋をイメージし喜多川歌麿作品の複製画を多数展示。歌麿が活躍した時代、栃木の豪商たちは江戸にも屋敷を持ち多くの経済人・文化人と交流したそうで、スポンサーだった善野喜兵衛は歌麿を栃木に呼び大作を描かせたと伝わるほか自身も狂歌をたしなみ、蔦屋重三郎が出版した狂歌絵本にペンネームで登場しているのだとか。歌麿はもちろん、栃木市の歴史と文化について詳しく教えてもらえますよ。


とちぎ歌麿交流館
栃木市倭町10-2
0282・21・2573
(火・水・木曜休館)11時~15時、土日祝16時まで、入館無料
ランチをはさんで国登録有形文化財「横山郷土館」〈地図❸〉へ。明治期の豪商・横山家の貴重な所蔵品を展示した施設で、両袖切り妻造りという重厚な建築様式は巴波川沿いでひときわ目を引きます。同家は江戸末期に栃木の特産品・野州麻を扱う麻問屋を起業し江戸との交易で大成功。その財を元手に金融業(栃木共立銀行)にも進出。店舗両脇の石蔵(麻蔵・文庫蔵)には麻束、銀行の書物などを保管していたそう。現在、それぞれの石蔵には横山家が収集した美術品や、当時の生活がうかがい知れる貴重な資料を展示しています。店舗奥につづくのは回遊式庭園を一望できる広々とした住居。庭園も見事ですが奥にある大正時代に建てられた洋館もステキ。着物を着て記念撮影したくなる場所です。


横山郷土館
栃木市入舟町2-16
0282・22・0159
(月曜休館/祝日の際は翌日)9時~17時、最終入館16時半、入館料大人300円
横山郷土館から北へ15分ほど歩き嘉右衛門町(かうえもんちょう)伝建地区に入ると雰囲気が一変。大通りから少し外れているせいかとても静か。例幣使街道を歩けば江戸時代後期から昭和初期に建てられた建築物が多く残っていて、まるでその時代にタイムスリップしたかのよう。同地区ほぼ中央に位置する「ガイダンスセンター」〈地図❹〉は、江戸末期に建てられたみそ工場を栃木市が整備した拠点施設で、伝建地区の紹介や建物の歴史などが展示されています。「散策中、休憩も兼ねて気軽に立ち寄ってもらえたら」と事務局の遠藤百合子さん。近年、地区内の建造物を活用し、個性的な店舗をオープンするUターンの店主が増えているそう。今後の発展が楽しみですね。


ガイダンスセンター
栃木市嘉右衛門町2-11
0282・51・3313
(月曜休館/祝日の際は翌日)9時~18時、入館無料
見学したい施設はまだまだあったけどそろそろ帰りの時間。その前に栃木市アンテナショップまちの駅「コエド市場」〈地図❺〉でお土産を買うことに。店内に入るといちごの甘い香りにうっとり♡ とちぎ小江戸ブランドがそろっているほか店内で焼き上げるパン、地ビールなども人気だそう。どれもリーズナブルでうれしい! さらに500円以上の買い物で、隣接する蔵の街第1駐車場代が1日無料になる特典も。帰りの車中で飲んだいちごのスムージー、絶品でした♪


コエド市場
栃木市倭町13-2
(蔵の街第1駐車場隣接)
0282・25・7411
(第2火曜休館)9時~18時




