「まいど!」。職人・革工房の革ひと、平塚貴司です。

 子供たちがまだ小さかった頃、「人に迷惑をかけてはいけない」と言い聞かせる。これがしつけの基本で第一歩でした。それは自分が子供の頃、大人から言われ続けてきたことで、自然と受け継がれている教えで、基本的なことだと思います。きっと皆さんも同じような教えを受け伝えてきたのではないでしょうか。

 最近、耳にしたのが「人に迷惑をかけてもよい」と教えている地域が海外にあると。え?真逆の教え? 傍若無人に振る舞ってもいいってこと?とビックリしたのですが、真意は別にあるそうで、「人は生きているだけで誰かに迷惑をかけているもので、自分が困った時には遠慮なく助けを求めなさい。その代わり、もし困っている人がいたら助けてあげなさい」。簡単にいうと「お互いさま」ってことかな。

 この一見逆説とも思える教えですが、この教えが定着している地域ではボランティア精神や寄付の信念が育まれると聞きます。さらに子育てや介護に対する理解やあり方も地域全体で育んでいくという傾向が高いとも聞きます。きっと、赤ちゃんの泣き声や子供の声などにも寛容なんだと思います。日本では迷惑と感じる方もいますよね。

 アフリカの狩猟民族には「ありがとう」という概念がない部族がいるそうです。え?感謝しないの?と、これまたビックリしたのですが、真意は別にあるらしい。誰かが捕ってきた獲物はみんなの物で、基本的には自分の物は皆の物、皆の物は自分の物と考えるそうで、感謝をすると優劣が付く、与えた者と施された者との格差が生まれる、格差は争いを助長すると考えるみたいです。これも簡単に言うと「持ちつ持たれつ」ってことですかね。この部族は感謝という概念を捨てることで子孫に命をつなげてきたのでしょうね。

 日本の言葉で世界的にも知られてるいる「おもてなし」。「表が無い」と書いて「おもてなし」。表が無いということは裏も無い、見返りを求めない善意、なんてみやびな日本人らしい表現のすてきな言葉でしょう。

 どの国の親でも文化は違えど気持ちは一緒。子供たちには平和に、健やかに、さわやかに、Happyに生きてほしい。そのためにいろいろな言葉で伝えていきます。

 ではでは。

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